運動のしすぎは、かえって腎臓に負担をかける
「身体にいい生活習慣」と聞くと、おそらく多くの人が、
◆規則正しい生活
◆バランスのいい食事
◆十分な睡眠
◆酒、たばこを控える
◆適度な食事
を思い浮かべるのではないかと思います。
そのうち、運動には、
◆身体を温めて血流を良くする
◆体内の余分なエネルギーを消費する
◆筋肉量を増やして基礎代謝を高める
といった効果があり、ストレス発散にもつながります。
運動によって血行が促進され、エネルギーが消費されれば、血圧や血糖値を
調整しなければならない腎臓の負担も減ります。
この様にお話すると、運動は、全身の健康にとっても、腎臓の健康にとっても
いいことずくめのようですが、それはあくまでも運動量が「適度」な場合です。
実は運動のしすぎは、かえって腎臓に負担を掛ける可能性があるのです。
まず、激しい運動をすると、筋肉を中心に新陳代謝が活発になり過ぎてしまい、
エネルギー消費の老廃物である尿酸が大量に発生してしまいます。
特に、普段あまり動かない人が急に激しい運動をすると、尿酸値が2倍近く上がる
ことがあります。
それだけでも腎臓の負担は大きくなりますが、激しい運動によって汗をかくと、
体内の水分が急激に減るため、腎臓は水分バランスを調整しようと、
さらに懸命に働くようになり疲れてしまうのです。
ま と め
🔸運動による効果をきちんと得るためには
ウォーキングや室内の筋トレなど、うっすらと汗をかく程度に
とどめること
🔸こまめな水分補給
のどが渇いたと感じる頃には、すでに
体内の水分が少なくなっています。
※要注意です
🔸姿勢や歩き方
姿勢が悪い人は、内臓を圧迫しており、
腎臓から体全体へつながる導線部分が圧迫されて
腎臓機能の働きが悪くなります。
歩き方も左右のバランスが悪いような人、
常に前かがみで歩いているような人は
腎臓の位置がズレやすく、圧迫を受けやすくなります。
🔸立ち仕事の多い方
お仕事柄、サービス業・販売・飲食店などのお仕事の人は
長時間立ったままの状態が続くことがあります。
長時間立ったままでいると、腎臓が硬くなり、活動が低下します
適度な運動と一緒にやって欲しい「腎臓マッサージ」
腎臓マッサージを日常生活の中に入れましょう!
1回1分でできる 寺林流 腎マッサージ
(1)手を軽く握り、親指以外の4本の第一関節をおへその両脇に置きます
(中指がおへそのすぐ横になるように)。少し強めの力で内側へ押した状態で、
上下に3回ほどグリグリと動かします。ここには「盲兪(こうゆ)」というツボがあります。
(2)おへそから親指2本分ほど外側に手を置き、先ほどと同様にマッサージします。
ここにも便秘に効く「天枢(てんすう)」というツボがあります。
(3)グリグリさせながら外側へ移動します。わき腹は指の第二関節を使って
3回ほど動かして、お腹や腰をあたためる「帯脈(たいみゃく)」というツボを刺激します。
このとき、手がろっ骨にあたらないように気をつけてください。
ここは背中のハリや腰痛にも効果的です。
(4)グリグリさせながら後ろへと移動し、背骨から親指の幅3本分ほど
外側にある「志室(ししつ)」というツボに人差し指の第三関節をあてます。
手を左右に大きく動かして刺激します。
(5)親指1.5本分ほど内側にある「腎兪(じんゆ)」というツボに
人差し指の第三関節をあてます。手を左右に大きく動かして刺激します。
画像・記事引用:寺林陽介著『疲れをとりたきゃ腎臓をもみなさい』(アスコム)
この5つのツボは、すべておへその高さの延長線上にありますので、
ツボがわからなくなったら、おへその位置を確かめるといいでしょう。
痛いと感じるツボは重点的にマッサージしてみてください。
とくに「志室」と「腎兪」に痛みを感じたら、それは腎臓のお疲れサイン。
マッサージを3セットほど繰り返すとより効果的です。
お仕事や勉強中、ちょっとした気分転換に行っていくと
続けやすいので、一日少しずつ腎臓をいたわる時間を作ってあげてください。
おかだ整骨院 院長 岡田泰明
079‐336‐3013
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