ふくらはぎをマッサージすることで「熱中症を予防できる」


ふくらはぎをマッサージすることで「熱中症」を予防できる


夏に熱中症で病院に運ばれたり、亡くなられる方の多くは、高齢者です。

体の機能が弱った高齢者は、自律神経に狂いが生じやすく、

急な暑さに適応できません。

 

すると体内の水分の循環がとどこおり、

体にこもった熱を下げることができなくなりやすいです。

そして内臓の働きも弱り、最悪の場合は、死に至ってしまいます。

 

熱中症を防ぐには「体に溜まった熱を放出できる体になる」

ことが先決です。

 

ふくらはぎを柔らかくすることは、血液・リンパ液・水分など、あらゆる体液の循環の改善に

とても効果的です。

逆に言うと、ふくらはぎは体液の循環を敏感に反映します。

 

ふくらはぎの温度を上げると、なぜ体に熱が溜まりにくくなるのか?

熱が体にこもるのは、体の内臓や心臓の循環作用が悪く、代謝が落ちている。

内臓の動きが悪いと消化機能が低下して、内臓は炎症反応が出て、熱を出します。

体から内臓の熱を放出できないため、熱が溜まります。

これは、体温が上がっているわけではなく、

内臓が悲鳴を上げていて、頑張って仕事を行っているので、

部分的に熱がでているだけです。

 

よく

「上半身の汗が止らないくらい出るから、冷え症でない」

「足先、アツいから冷えてない」

と言われる方もおられます。

それは、部分的に熱を発生しているだけで、からだ全体の循環が

よい訳ではなく、ふくらはぎの温度が下がっていることが多いです。

 

 

名古屋市立大学医学部の蟹江良一助教授は

「老いると循環が悪化して、ふくらはぎの温度が著しく低くなる。

逆に、ふくらはぎは脚の中で最も運動によって温度を上げやすい」

というデータを元にした論文を発表されています。

体温差を細かく測定できるサーモグラフィー装置を使って、老人保健施設に入っている20人(平均年齢83.1才)と、

成人20人(平均年齢34.5才)の脚の温度差を測りました。

 

結果は、

成 人:①太ももの前 ➁太ももの後ろ ③スネ(下腿の前) ④ふくらはぎ

温度にほとんど変化なし

高齢者:①太ももの前 ➁太ももの後ろ ③スネ(下腿の前) ④ふくらはぎ

ふくらはぎの温度が他の場所と比べて極端に低い
※太ももの後ろと比べて1.75℃低い

 


ふくらはぎの温度を上げると、かんたんに「基礎体温・基礎代謝が上がる」


高齢者が脚の部分でふくらはぎが一番冷えやすい

というのがわかったと思います。

高齢者の方に《 実 験 》

1日2回、自転車こぎなど、かんたんな脚の運動を6週間続けてもらい、

脚の部分の温度を計測しました。

《 結 果 》
・太もも前・太ももの後ろ:0.1〜0.4%の上昇
・ふくらはぎ:1.7%の上昇 (0.54度上昇)

ふくらはぎは

「その気になってストレッチすれば温度がかんたんに上がる」

という結論でした。

 

色々なところで言われている『ふくらはぎは、第二の心臓』

由来は、ふくらはぎが心臓と同じように血液を送るポンプの役割をしているからです。

心臓から酸素の含まれた血液が脚に運ばれ、脚のふくらはぎが心臓に二酸化炭素を含んだ血液を戻すことで

体循環(血液が心臓から全身へ運ばれる循環)が起こっています。

ですので、硬いふくらはぎが冷えているのは、循環が悪くなっているからです。

運動やストレッチ、ふくらはぎを揉むことで柔らかくすることで

ふくらはぎの温度を上げる。すると、血液のポンプ作用も強くなって

温かい血液が体のすみずみに届くから、体温が上がるということになります。


若々しさを保つには、「ふくらはぎを柔らかくする」


体にたまった老廃物の75%は便として排出されます。

脚の循環が悪い状態では、内臓や心臓の働きにも影響します。

内臓に老廃物である便が長く体にとどまると毒素を長時間とどまるので

老化を早めます。

ふくらはぎのマッサージは、腸をダイレクトに活性化するので、

「便通がよくなった」

「寝ても取れない、朝起きたときのしんどさが減った」

などのお喜びの声をいただきます。

体力に応じて、無理なくふくらはぎをいたわり、良い刺激を与えて、

おもいきっり若返りましょう!

そして、

熱中症を予防して、元気に暑さを乗り越えましょう!

 

 

最後までお読みいただきありがとうございます。

一つでも、ご参考にしていただければ、幸いです。

 

おかだ整骨院 院長 岡田泰明

おかだ整骨院

079-336-3013

 

 

「運動のしすぎは、かえって腎臓に負担をかける」腎臓機能を上げて疲れをとる  


運動のしすぎは、かえって腎臓に負担をかける


「身体にいい生活習慣」と聞くと、おそらく多くの人が、

◆規則正しい生活

◆バランスのいい食事

◆十分な睡眠

◆酒、たばこを控える

◆適度な食事

を思い浮かべるのではないかと思います。

 

そのうち、運動には、

◆身体を温めて血流を良くする

◆体内の余分なエネルギーを消費する

◆筋肉量を増やして基礎代謝を高める

 

といった効果があり、ストレス発散にもつながります。

 

運動によって血行が促進され、エネルギーが消費されれば、血圧や血糖値を

調整しなければならない腎臓の負担も減ります。

 

この様にお話すると、運動は、全身の健康にとっても、腎臓の健康にとっても

いいことずくめのようですが、それはあくまでも運動量が「適度」な場合です。

 

実は運動のしすぎは、かえって腎臓に負担を掛ける可能性があるのです。

まず、激しい運動をすると、筋肉を中心に新陳代謝が活発になり過ぎてしまい、

エネルギー消費の老廃物である尿酸が大量に発生してしまいます。

特に、普段あまり動かない人が急に激しい運動をすると、尿酸値が2倍近く上がる

ことがあります。

それだけでも腎臓の負担は大きくなりますが、激しい運動によって汗をかくと、

体内の水分が急激に減るため、腎臓は水分バランスを調整しようと、

さらに懸命に働くようになり疲れてしまうのです。

ま と め

🔸運動による効果をきちんと得るためには
ウォーキングや室内の筋トレなど、うっすらと汗をかく程度に
とどめること

🔸こまめな水分補給
のどが渇いたと感じる頃には、すでに
体内の水分が少なくなっています。
※要注意です

 

🔸姿勢や歩き方
姿勢が悪い人は、内臓を圧迫しており、
腎臓から体全体へつながる導線部分が圧迫されて
 腎臓機能の働きが悪くなります。
歩き方も左右のバランスが悪いような人、
常に前かがみで歩いているような人は
腎臓の位置がズレやすく、圧迫を受けやすくなります。

🔸立ち仕事の多い方
お仕事柄、サービス業・販売・飲食店などのお仕事の人は
長時間立ったままの状態が続くことがあります。
長時間立ったままでいると、腎臓が硬くなり、活動が低下します

 


適度な運動と一緒にやって欲しい「腎臓マッサージ」

腎臓マッサージを日常生活の中に入れましょう!

 


 1回1分でできる 寺林流 腎マッサージ

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(1)手を軽く握り、親指以外の4本の第一関節をおへその両脇に置きます

(中指がおへそのすぐ横になるように)。少し強めの力で内側へ押した状態で、

上下に3回ほどグリグリと動かします。ここには「盲兪(こうゆ)」というツボがあります。

 

(2)おへそから親指2本分ほど外側に手を置き、先ほどと同様にマッサージします。

ここにも便秘に効く「天枢(てんすう)」というツボがあります。

 

(3)グリグリさせながら外側へ移動します。わき腹は指の第二関節を使って

3回ほど動かして、お腹や腰をあたためる「帯脈(たいみゃく)」というツボを刺激します。

このとき、手がろっ骨にあたらないように気をつけてください。

ここは背中のハリや腰痛にも効果的です。

 

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(4)グリグリさせながら後ろへと移動し、背骨から親指の幅3本分ほど

外側にある「志室(ししつ)」というツボに人差し指の第三関節をあてます。

手を左右に大きく動かして刺激します。

 

(5)親指1.5本分ほど内側にある「腎兪(じんゆ)」というツボに

人差し指の第三関節をあてます。手を左右に大きく動かして刺激します。

画像・記事引用:寺林陽介著『疲れをとりたきゃ腎臓をもみなさい』(アスコム)

 

この5つのツボは、すべておへその高さの延長線上にありますので、

ツボがわからなくなったら、おへその位置を確かめるといいでしょう。

痛いと感じるツボは重点的にマッサージしてみてください。

とくに「志室」と「腎兪」に痛みを感じたら、それは腎臓のお疲れサイン

マッサージを3セットほど繰り返すとより効果的です。


 

お仕事や勉強中、ちょっとした気分転換に行っていくと

続けやすいので、一日少しずつ腎臓をいたわる時間を作ってあげてください。

 

おかだ整骨院 院長 岡田泰明

079‐336‐3013